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「連帯責任」で少年たちは殺された ヒトラーの忘れもの

 

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2015年 デンマーク・ドイツ

あらすじ

 終戦により5年にわたるナチス占領が終わったデンマーク

 デンマーク軍は、ドイツ軍が連合軍の侵入を防止するため海岸線に埋められた220万個の地雷の撤去をドイツ軍の少年兵に行わせることにした。ラムラスン軍曹には、即席の地雷訓練を終えた12人の少年兵が割り当てられた。

 1日6個の地雷を撤去すれば3ヶ月で解放される計算だと軍曹から説明を受け、少年兵達はわずかな希望を胸に作業を始めた。しかし、占領時にドイツ軍から受けた仕打ちに対するデンマーク軍の恨みは根深かった。少年兵達は、食事もろくに与えられないまま、海岸の小さな小屋に詰め込まれ、くる日も来る日も灼熱の海岸を腹這いになって地雷を探しては除去する作業の繰り返しを強いられた。

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地雷撤去は命がけだった。砂浜に棒を刺して地雷があるか確認し、見つけた地雷から静かに雷管を取り除くのだが、少しでもミスすると爆発させてしまう。わずかな油断が原因で、12人いた少年兵達は一人また一人と命を落としていった。

 最初は他のデンマーク人と同じようにドイツ軍を憎み、その憎しみを少年兵達に容赦なくぶつけていたラムラスン軍曹だったが、毎日共に時間を過ごすうちに情が湧いてきた。上層部に内緒で調達した食料を与え、時には息抜きの時間も与えてやった。

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 少年兵は、何度も挫けそうになりながらも、ついに与えられたノルマを達成した。残ったのはたった4人だった。彼らは、晴れ晴れとした顔で帰国に期待を膨らませながら、移送用のトラックに乗り込んだ。しかし、ラムラスン軍曹は上官から信じられない命令を受けた。スカリンゲンに埋められた7万2千個もある地雷の撤去に4人を派遣させろと言うのだ。ラムラスン軍曹は激しく抗議するが、ドイツ兵を人間とも思わない上官に受け入れられることはなかった。

 スカリンゲンに派遣された4人の少年兵の運命はいかに。

 

感想・コメント

 戦後、デンマークで2000人を超えるドイツ兵捕虜が150万個の地雷撤去に従事し、半数が死亡または重傷を負ったという史実に基づく話。多くは御しやすい少年兵だったという。

 デンマーク軍の行為は非人道的だと非難する向きもあるだろうが、デンマーク側は領土に地雷を埋めたドイツ軍が撤去すべきであり、ドイツ軍兵士が連帯責任を負うのは当然だという発想だったことは、心情的に大いに理解できる。

 連帯責任というのは、責任を負わせる側にとっては非常に便利な考え方だ。同じグループに属している以上、実行者が負うべき責任を等しく負わせることができるからだ。それ故に、負わされる側にとっては非常に理不尽に感じることも少なくない。例えば、某国から慰安婦を巡る賠償責任を同じ日本人として負えと、あなた個人を被告とする訴状が届いたら、どう思うだろうか。

 ラムラスン軍曹は、特別に人道主義であったわけではなさそうだ。しかし、少年兵達との交流が深まるうちに、連帯責任のロジックのまやかしに気付いてしまった。彼の素晴らしいところはそこからである。軍の規律に背いてまで、自分にとっての正義を貫いたからである。ここまで書くと、ネタバレになりそうだが、彼がとった勇気ある行動を是非ご自身の目で確認してもらいたい。

 

  最後までお付き合いいただきありがとうございました。 

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