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2018年 フランス

あらすじ

 映画監督のアニエス・ヴァルダとストリートアーティストJRのコラボ作品。

 フランスを旅しながら、JRが人々の写真を壁画のように貼り付ける「ペースティング」作品を制作する様子をフィルムに収める。

https://art-sheep.com/wp-content/uploads/2014/10/44-yatzer-Artist-JR-turns-the-Pantheon-in-Paris-INSIDE-OUT-e1413550319645.jpg

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JRの作品
www.jr-art.net

 取り壊し間近の坑夫住宅、農家の納屋の壁、建築中に放棄された村の朽ちた建物……そこで偶然出会った人々たちの写真を撮り、拡大印刷し、貼り付けていく。

 アニエスは老人思いのJRの優しさに好感を持っていたが、彼がトレードマークでもあるサングラスをカメラの前で撮らないことだけは許せなかった。

 2人の旅の終着点は、かつてアニエスと親交があったゴダールの住まいだった。しかしゴダールはアニエスが訪ねてくることを知りながら、敢えて家を空けていた。人生で顔を合わせる最後の機会かもしれないのに袖にされたことに傷つくアニエスを慰めるように、JRはサングラスを外し、アニエスが見たがっていた彼の素顔をプレゼントするのだった。

 

感想・コメント 

 ドキュメンタリータッチの旅行記。アニエスは「5時から7時までのクレオ」などを生み出した「ヌーベルバーグの祖母」などと呼ばれている著名な監督だ。

 

www.basco.tokyo

 
 一方のJRは新進気鋭のストリートアーティストだ。JRの作品はそのスケールゆえにかなりのインパクトがある。個人的には昔のベネトンの広告に近いテイストを感じた。現代芸術は、とにかくいかに他人と違った奇抜な表現方法を創造するかが勝負だが、JRのそれは一般人にも分かりやすくていい。発想自体は、仏像などの巨像と同じで、巨大なものには無条件で感動するという人間の本能を利用したものだから、分かりやすいのは当然だ。

 旅の先々でJRが作品を作り出す様子を描くのだが、アニエスが積極的にカメラワークなどの演出方法について指図しているシーンがないこともあり、存在意義がよく分からなかった。意地悪な見方をすれば、JRのプロモーションフィルムに箔をつけるためにアニエスが利用されたようにも感じた。

 ストーリーがあるわけではない、純粋なドキュメンタリーというわけでもない、ちょっと不思議な作品だ。JRというアーティストに興味がある方は、その制作の裏側を見ることができるので是非。

  最後までお付き合いいただきありがとうございました。 

 AmazonPrime、dTVで鑑賞することができます!(本作品の配信情報は2021年4月11日時点のものです。配信が終了している、または見放題が終了している可能性がございますので、現在の配信状況についてはホームページもしくはアプリをご確認ください。)

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