バスコのLIFE GOES ON!

人生は40代からが楽しい!そう思える生き方を目指しています。

素朴な幸せに満たされた小さな船 アタラント号

 

f:id:Ta-Basco:20200520153348j:plain 

 

1934年 フランス

あらすじ

 フランス。村の娘ジュリエットが嫁いだ相手は船乗りのジャンだった。村人たちに見送られ、ジュリエットはジャンが待つ貨物船アタラント号に乗船した。アタラント号は河川を運行する小さな船で、船員は船長のジャン、老年の副船長、若い見習い船員の3人だけだった。

f:id:Ta-Basco:20200520154136j:plain

アタラント号

f:id:Ta-Basco:20200520154210j:plain

ジャンと副船長そして見習い船員

 最初は船の上の新婚生活を楽しんでいたジュリエットだったが、次第に狭い船上での暮らしに飽きてきた。しかしやがて船が憧れのパリに立ち寄ることを知り、期待に胸を膨らませるのだった。

f:id:Ta-Basco:20200520153930j:plain

喜びに満ちたジャンとジュリエットの新婚生活

 しかしパリに着くと早々に副船長が下船して街に繰り出してしまった。夜中に泥酔状態で戻ってきた副船長に怒ったジャンは、予定を変更してすぐに船を出してしまった。楽しみにしていたパリ見物がフイになって不機嫌になったジュリエットをなだめるため、ジャンは次の町でダンスホールへ連れていくことにした。しかし、それが思わぬ事態を招いてしまった。店にいた若い行商人の男にパリの街の素晴らしさを語り聞かされたジュリエットが、我慢できずにこっそりパリ見物に出かけてしまったのだ。

 ジュリエットがいなくなったことに気づいたジャンは、またしても怒りに任せて船を予定より早く出航させた。そのため、パリ見物から戻ってきたジュリエットは置き去りにされてしまった。

f:id:Ta-Basco:20200520154035j:plain

後悔に押しつぶされ抜け殻になってしまうジャン

 時間が経つとともに、ジャンの胸中にジュリエットを置き去りにした後悔が積もり積もって、ついには抜け殻のようになってしまった。そんなジャンを見かねた副船長は、ジュリエットの捜索に出発し、町を彷徨っていた彼女を奇跡的に見つけ出すのだった。再会の喜びを噛み締めるジャンとジュリエット。そしてまた、5人の船上での暮らしが始まるのだった。

 

感想・コメント

 当時の社会が分からないとこの作品を完全に理解することは難しい。かくいう私も当時のフランスでの庶民の生活様式などわからないので、推測するしかない。この作品が制作された1934年というと、日本が第二次世界大戦への道を突き進み続けていた時期だ(5年後に開戦)。世界的に電話は普及しつつあったようだが、まだまだ一家に一台という時代ではなかったようだ。そう考えると、怒りに任せてジュリエットを置き去りにしたジャンの後悔を理解することができるだろう。今のように通信手段が発展していなかった故に、行き別れたままになることを覚悟しなければならなかったのだ。

 当時のフランスの庶民の生活を垣間見ることができる作品だ。ポスターアートがタイタニック号っぽいが、船のスケールも話のスケールもそれより全然こじんまりとしている(ところが良い)。

 

f:id:Ta-Basco:20200520154246j:plain

副船長は猫好き

  最後までお付き合いいただきありがとうございました。 

 DVDレンタルなら、DMM.comがお勧め。最初なら無料で体験レンタルできます。