バスコのLIFE GOES ON!

人生は40代からが楽しい!そう思える生き方を目指しています。

アーティストは表現し続ける。なぜならアーティストだから。 ペルシャ猫を誰も知らない

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2009年 イラン

 

あらすじ

 イランのインディーズロッカー、アシュカンとネガルは自由に演奏活動できない母国を捨て、国外に活動の場を見つけようとしていた。知り合いのレコーディングエンジニアのババクに相談しナデルという男を紹介してもらう。ナデルは乗り気でなかったが、デモテープを聴いて2人の才能を知り、希望を叶えるために力を貸すことにした。

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 その日から、ナデルの御膳立てで2人の海外進出の準備が始まった。偽造パスポートの手配、バンドメンバーの人選、渡航前の国内ライブの許可の申請など、イラン当局の規制に邪魔されながらも、計画は着々と進められた。

 しかし最後に不運が訪れた。計画の要となる偽造パスポートのブローカーが警察に逮捕されてしまったのだ。逮捕の現場を目の辺りにしたナデルは、強いショックと自責の念にかられ行方をくらませてしまった。

 一方、そんなことを知らないアシュカンとネガルは、ネガルと連絡がとれなくなったことに一抹の不安を感じながら、間もなく実現する海外進出に夢を膨らませながら、最後のライブの準備を進めていた。

 ライブ当日、アシュカンのところへネガルの行方がわかったとの知らせが入る。アシュカンとネガルは、その場所へ急行するが……。

 

感想・コメント

 イランのミュージックシーンを知ることができる貴重な作品。同国のミュージシャンは国家権力によって抑圧されている。表現の自由や思想の自由など認められていない。しかし、どんなに不遇な環境にあってもアーティストは表現することを決して止めない。そんな叫びが聞こえてきそうだ。

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 主役のアシュカンとナデルは、幸いにも資産があったため海外渡航の夢を見ることができた。結局、この夢を現実のものとすることはできないのだが、イランの首都テヘランに数多くいる路上生活者からすれば”夢を見ることができるだけ贅沢だ”といったところだろう。どんな作品でも同じだが、鑑賞する側の立場によって感じ方は全く違ったものになる。

 私たち日本人の多くはこの作品を観て、おそらく”自由が規制されているイランの人々は不幸だ”と感じるだろう。しかし同時に、そう同情できるほど最近の日本で”自由”が保障されているだろうかという疑問が芽生えるはずだ。

 ところで、この作品に登場するのは、どれも実在のミュージシャンであり、彼らの演奏シーンがこの作品のメインテーマといっても過言ではない。うがった見方をすれば、ミュージックビデオにストーリーを絡ませているとも言えるが、どう捉えようと、彼らの音楽は圧巻で一見の価値がある。

moviola.jpキャストページに登場したバンドの一覧がある。

 個人的には、登場したバンドの中でThe Yellow Dogsが気に入ったのだが、このバンド、米国に活動の場を移した後、メンバー2人が銃で殺害されたとのことだ。才能あるミュージシャンがこのような形で世を去るのはとても残念だ。

 

 最後までお付き合いいただきありがとうございました。